「やりたくないこと、嫌いなことをやらなくてはならずストレスがたまり、体に支障をきたす」
これは誰にでも理解がしやすい内容だと思います。自分自身が心への「ストレス」を感じているわけですから、ある意味健全です。できれば体に問題が出る前にストレスを感じることから逃げればよいのです。
しかしこの逆で、やりたいこと、好きなことをやっているのにも関わらず、心が気づかないうちに壊れてしまい、体が悲鳴をあげる、という経験をしたことがありますか?
そんな気が付きにくい心の疲れを気づいて体を壊さないようにするために、私の体験談をご紹介したいと思います!
・最初の体験は、新しい仕事を任されて張り切っていた時でした
それは私がまだうら若き20代の頃の話です。地方から東京に出てきたばかりで、憧れの土地「表参道」のとある事務所で働き始めた時でした。
今をときめくキラキラした場所、職種、仲間たちと忙しいながらも充実した日々を送っていると自分では思っていました。若くて体力もあったので、連日夜遅くまで働き、仕事が早く終われば飲みに行き、土日も返上して仕事をしたりもしていました。
ずっとアシスタントとして業務をこなしていたのですが、いよいよ新しい責任のある仕事を任せられるという日がやってきた時に、事件は起きました。
それは、その担当者の人から引継ぎを受ける当日のことです。急に今まで経験したことのない胃の痛みを感じました。表現するならば胃を鷲掴みにされてぎゅ〜っと絞られているような、そんな痛みで立っていることも座っていることもできず、トイレで倒れ込んでしまいました。
しばらく倒れていると痛みはやがて収まり、立ち上がることができたのですが、その猛烈な痛みの後の後遺症で熱も上がり、その日は引き継ぎのミーティングはキャンセルし、早退しました。
そんなこんなで次の引き継ぎのミーティングの日。私自身はとても楽しみにしていたので、ワクワクが止まらずにその日を迎えたのですが、やはり起きました。同じ胃の痛みです。しかもミーティングの直前でした。
わけもわからずのたうち回り、その日は救急病院に駆け込みました。診断は「胃痙攣」。
そして私は悟ったのです。今までもものすごく多忙で仕事が全然終わらない状況で、さらに新しい責任が増える状態に、体が全身で拒否したのではないか、と。
しかし私は身体の悲鳴に気づいていませんでした。なぜならば新しい仕事にテンションが上り、身体が疲労困憊していることを感じることができていなかったのです。
その後のミーティングで無事引き継ぎはできましたが、これまでの経緯を考慮し、自分の体を労り、しっかり休息を取ることを心がけるように務めるようにしました。
体が疲れてこれ以上無理、とSOSを出しているにも関わらず、気づいてあげられなくてごめんね、という気持ちでいっぱいでした。
・メンタルで追い詰められて、声を失った体験
次の体験もまだ若い時の話です。若い時は何かと張り切りますし、なまじ体力があるものだから、ついつい無理をしていまいがちですよね。
最初の体験とは異なり、こちらは明らかにストレスを感じることでした。
同じように大きな責任のある仕事を任されたのですが、その責任の重さを自分できちんと感じることができず、準備不足のために大きな失敗をしてしまったのです。
自分自身の甘さから出たこの失敗は、たくさんの人に怒られて、仕事人生を揺るがすくらい大きなストレスとなってしまいました。
若いゆえにストレスのかわし方や、乗り越え方もわからず全身で受け止めてしまい、結果、しばらく声を失うこととなってしまいました。
しかし前回と異なるのは、この時はストレスの原因はクリアでしたし、自分でストレスを感じていることも認識していました。
ただ、自分の心で受け止めて処理しきれるだけのストレスではなかったようで、ついに体にきてしまいました。
この時、本当は声がしっかり出るまでせめて数日は有給などを取って休息すればよかったのですが、その時の私にはできませんでした。自分がいなければ仕事が回らない、と思っていたのです。
電話でのコミュニケーションも多かったため、声が出ないと正直仕事にならなかったのですが、それでも責任を取らなきゃいけない、という思いが大きく、働き続けました。
これは本当に良くないパターンです。声が出るまでそれから2週間以上かかりましたが、幸いなことに良くなることができました。
でも下手したらもっと体を壊したり、もっと心を壊したりしていたかもしれません。恐ろしいことです。
しかしこの時の気付きは、「心と体がしっかり繋がっているということが分かった」ということでした。心が究極に追い詰められて、体に支障が出てしまいました。
心が弱ると免疫が下がり、普段はかからないようなウィルスや細菌などに、身体が負けてしまうのかもしれませんね。
・健全なる精神は健全なる身体に宿る
この言葉、誰しも聞いたことがあるのではないでしょうか。でも今までのお話とは逆のパターンであるのがわかりますか?
つまり、身体が健康ではないと心も健康ではない、ということです。
例えばなんだか不安な気持ちが止まらない、考え方がネガティブになる、他の人と自分を比べて暗い気持ちになるなど、ろくなことを考えない時ってありますよね。
もしかしたらそれ、心ではなく身体が疲れているのかもしれません。
具体的には睡眠時間が足りていないとか、残業が続いているとか、休日もきちんと休まずに仕事、遊びなどで稼働してしまっている、そんな状態が続いていないでしょうか。
一度しっかり寝て、休んで、軽く歩くなど運動をして、しっかり食事を取れば、案外気持ちもすっきりするかもしれません。
または、休息が足りていないというのとは逆に、運動が足りていないのかもしれません。
頭で考えすぎて頭や心が疲労している時は、身体も同じくらのレベルまで疲れさせてあげて、心身のバランスを取るように心がけてみて下さい。
例えば、今日は重たい内容のミーティングが続いて緊張が続いたなとか、難しい資料の作成を一日中やっていたので頭が痛い、などという時は、いつもより一駅前で降りて家まで歩いてみるとか、意識的に身体も疲れさせるようにしてみてください。
身体が元気になれば、頭や心も元気になり、心身ともにリフレッシュすることができるでしょう。
・まとめ
これらの経験から教えをまとめてみます!
- 楽しんでいる時こそ身体の疲労に気づきにくいので、きちんと休息することを忘れないでください
- メンタルの疲れは、身体に支障をきたすことがあります。心が追い詰められて倒れる前に、ストレスがある場所から離れましょう。もしくは誰かに助けを求めましょう
- 心がネガティブになっている時、もしかして身体が疲れているのかもしれません。しっかり体を休めて心も元気になりましょう
- 頭ばっかり使ったな、という日は体も同じくらい疲れるようにして、心と身体のバランスを取りましょう
今回は以上です。ご参考になったようであれば嬉しいです!
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